前回の記事で猫からマダニ感染症を発症し日本人女性が亡くなったことを紹介しましたが、
とうとう恐れていたことが現実となってきました。
10月10日に厚生労働省は、犬からヒトへの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)感染が初めて確認されたと発表しました。
こうなると、マダニ駆除薬は犬猫を飼う上で必須の薬と言わざるを得ません。
予防のためハーブや虫よけを使うという人がいますが、自然の中に散歩に出かける場合は経験上これらはあまり役に立ちません。
ノミダニの駆除薬でおなじみのフロントラインに代表されるような無脊椎動物に直接効く薬のみが効果を実感しています。
このように、今は良い駆除薬が出ているので、マダニ感染症を防ぐ一つの有効な手段としてマダニ駆除薬はとても有効です。
狂犬病の予防接種と同じくらいマダニ対策は飼い主としての最低限の責任と言ってもいいでしょう。
気温の高い地方の犬は通年での使用をお勧めします。
マダニに効く商品の一覧を集めました。一度見ておくことをお勧めします。
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ノミダニ駆除薬の中にもマダニに効くものとそうでないものがありますので、
マダニ対策品として確認して見て下さいね。
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関連情報ページ
マダニについて
マダニについてーダニとマダニの違い・マダニが媒介する病気・予防方法・駆除薬について
今年7月の猫からのSFTS感染について
猫からマダニ感染症
マダニ感染症が増えてきているという情報
勢いを増すSFTS
国立感染症研究所は、マダニにかまれることで感染する、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の発症報告数が、2017年7月までに50件までのぼったことを発表しました。過去5年間で最多にのぼる勢いを見せています。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは、SFTSウイルスを病原体とし、発熱や全身倦怠感、おう吐や下痢などの症状を起こす感染症で、ひどい時には死亡することもあります。
現在は西日本を中心にSFTSの発症が報告されていますが、その分布域はだんだん東日本へと拡大してきているようです。
また、人間以外にもその猛威をふるっており、2017年7月に広島県の動物公園で、チーター2頭もマダニを介してSFTSを発症し、死亡したと発表されています。
厚生労働省、国立感染症研究所はSFTSに対する対策、予防方法を公開し、注意喚起をしています。
SFTSの注意すべき感染経路
SFTSは、SFTSウイルスを有するマダニに咬まれることにより感染するため、私たちが注意しなければいけない感染経路はこの2つです。
①マダニ⇒人間
②マダニ⇒ペット⇒人間
では、それぞれの感染経路の予防方法を学んでいきましょう。
①マダニ⇒人間
マダニから直接かまれての感染を防ぐには、マダニに咬まれないように気をつけることが重要です。
マダニは春から秋に活動が活発になり、それに伴い、SFTSの患者も増え、11月に入っても感染する例もあります。
草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくするようにして下さい。
服は、明るい色のもの(マダニを目視で確認しやすい)がお薦めです。DEET(ディート)という成分を含む虫除け剤の中には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があると言われています。
また、屋外活動後は入浴し、マダニに刺されていないか確認して下さい。特に、首、耳、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏などがポイントです。マダニに吸血された場合には、皮膚科などを受診してマダニを除去してもらって下さい。
(参考:厚生労働省HP http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html)
②マダニ⇒ペット⇒人間
最近、危険なSFTSのウイルスを運ぶマダニが、犬や猫などのペットにもつくことがあるとわかってきました。
先日、野良猫にかみつかれた女性がSFTSを発症して死亡した例も報告されたばかりで、ペットの犬や猫も感染しないように気をつけることが大事です。
ペットにマダニが付いている場合、そのマダニに触れたからといって感染することはありませんが、マダニに咬まれれば、その危険性はあります。
マダニ類はイヌやネコ等、動物に対する感染症の病原体を持っている場合もありますので、ペットの健康を守るためにも、ペットのマダニは適切に駆除しましょう。日常的な対策としては、マダニの駆除剤等の投与を、適切に、徹底して行ってく下さい。
散歩後にはペットの体表のチェックを行い(目の細かい櫛をかけることも効果的です)、マダニが咬着している(しっかり食い込んでいる)場合は、無理に取らず、獣医師に除去してもらうのがよいでしょう。
※野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりません。野生動物との接触は避けてください。
(参考:厚生労働省HP http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html)
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