西日本の女性死亡!哺乳類からは世界初か
2017/7/25朝刊
厚生労働省は24日、西日本の50代女性が昨年、野良猫にかまれた後にマダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し、死亡していたことが分かったと発表した。
哺乳類から感染したとみられる世界初のケースとしている。
今年に入ってペットの犬や猫の発症も1 例づつ確認された。厚労省は、感染は稀で、室内で飼っている猫にはリスクはないとしているが、野外にいる体調不良のペットに接触する場合は注意するよう呼びかけている。
厚労省によると、昨年夏、女性が弱った野良猫を動物病院に連れて行こうとした際に手を噛まれ発症、約10日後に死亡した。
残っていた組織を検査したところ、今年初めにSFTSと確定した。女性がマダニjに噛まれた後はなかった。厚労省は、最初に猫がマダニに噛まれてウィルスに感染し、女性に移したと見ている。
これまでSFTエスは森林や草地に生息するマダニに人が直接買われることによって感染すると考えられていた。
厚労省は体調不良の動物と接する際には、手袋などの感染予防措置を講じるよう、日本獣医師会などに通知。
猫の飼い主には、ダニ駆除剤を投与したり、体調不良の際に動物病院に受診したりすることを勧めている。
SFTエスは日本、中国、韓国で確認されている新しい感染症で、有効な治療薬は無い。国内では2013年に初の患者が確認された後、266人の患者が報告され、うち57人が死亡している。
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